在宅医療の取り組み
ひまわり薬局では、地域医療を支える為、在宅医療にも力を入れて取り組んでいます。
個人在宅から施設在宅を受け持ち、医師の訪問診療にも同行するなど日々励んでいます。
今後、超高齢化社会を迎える2025年に向けて、地域包括ケアシステムが構築されていきます。
そこに向けて、地域の方が安心して良質な医療が受けられるよう、在宅医療への取り組みを強化しています。
将来的にはドラッグストア部門とも協働し、地域の方の生活から医療・介護まであらゆるサービスを幅広く提供できる企業として、地域のお役に立ちたいと考えています。
ひまわりがイメージする服薬指導
薬剤師が連携し、次回処方前に医師に情報提供することで、残薬調整だけでなく、副作用防止、薬の切り替え提案を行います。
在宅医療の流れ
ひまわりの在宅医療の多くは、まず訪問診療同行から始まります。
医師が訪問診療をしている現場に薬剤師が出向き、専門家として薬の提案などを行います。
患者様が薬を飲みやすくする為、剤形変更や服用時点の変更を提案したり、服薬軽減の為に減薬の提案をすることもあります。
その他、医師の考えや治療方針、患者様のより詳細な状況を知ることで、服薬指導もより質の高いものとなります。
良質な医療を提供する為、医師や看護師、薬剤師で患者様の状態を共有し、患者様の暮らしを支えています。
訪問診療から薬局に戻り、医師から処方箋が発行されると、調剤を行う前に、まずは処方内容の確認を行います。
訪問診療時に聴いた情報と異なる処方が出されていたり、残薬調整が反映されていない等、確認が
必要な処方内容であれば、迷わず疑義照会を行います。
これも、訪問診療に同行しているからこそ出来る疑義照会です。
他にも他院から処方されているお薬との相互作用の確認や重複投薬のチェックを行います。
全ての疑義照会が解決して初めて調剤にとりかかることができるのです。
調剤が終われば、薬のセットを行います。
色々な患者様がおられますが、お一人お一人に合わせた状態で準備します。
ご自身で管理が出来る方であれば、あえて一包化はしません。これも自立支援介護の一つです。
どうしても、薬を飲み忘れてしまう、という患者様や、飲み間違える可能性のある患者様は、
薬局で一包化をしてお薬カレンダーにセットした状態で届けます。
また、施設のスタッフが薬の管理をしている患者様は、誤薬を起こさないよう、全てのお薬にお名前、服用日、服用時点を明記します。
その他にも、服用時点が同じ一包化薬と散剤などの分包品はテープで貼ってバラバラにならないようにするなど、様々な工夫を凝らしています。
薬局として、安心してお薬を飲んでいただくために、また薬の管理にかかる負担を軽減するために、日々取り組んでいます。
ひまわり薬局で大事にしていることは、患者様にしっかり会ってお話をすること。
施設在宅では、薬を届けて患者様に会えないということをよく聞きますが、ひまわり薬局では、患者様のお顔を拝見し、視覚的な情報収集にも努めています。
いつも見ているからこそ、「今日は顔色が悪いな」「いつもよりお元気そうな表情だな」というように、少しの変化にもいち早く気づくことが出来るのです。
「もしかしたらこの症状は、薬による副作用かも?」と、薬の副作用に気づけるのは薬剤師しかいません。
だからこそ、患者様からより多くのことを聴き取り、副作用が出ていないかどうかを判断するのも薬剤師の大事な仕事です。
患者様や施設のスタッフ、医師・看護師と顔の見える関係性を構築することで、信頼関係が生まれ、安心してお薬のことを任せて頂けるのだと思っています。
薬局へ戻ると、薬歴記載と医師、ケアマネジャーに提出する為の報告書を作成します。
報告書には、患者様にどういった服薬指導を行ったか、また服薬コンプライアンスの状況や、残薬の状況を記載します。
また、運動機能や睡眠状況、排便状況や食事の摂取状況など、訪問時にはわからない患者様の普段の様子は施設スタッフや介護スタッフからしっかり聴き取り、報告書に記載します。
医師やケアマネジャーと、患者様の状況を細やかに共有することで、今後の治療方針やケアプランに活用することができ、患者様がより安全、安心な暮らしが出来るようになるとの思いで取り組んでいます。
月に1度、介護の計画書を医師、ケアマネジャーに提出します。
薬がきちんと服用できているか、服用しづらくはないか、薬の効き目はしっかり出ているか、副作用は出ていないか、など薬に関する評価を行い、そういった問題点を解決する為に、どうアプローチしていくかを計画書に記載します。
患者様の状態は日々変化します。そういった変化に対応していく為に、月に1度計画書の見直しも行います。
計画書には患者様に今よりもっと良くなって欲しい、という薬剤師の思いが詰まっています。
地域ケア会議や、多職種が集まる担当者会議へも積極的に参加しています。
多職種が連携してチーム医療を実現することで、患者様の生活の質の向上を目指しています。
また、在宅医療を始める際の契約など、事務的なことは事務スタッフが責任を持ってやってくれています。
事務スタッフがいるからこそ、薬剤師は対人業務に注力することが出来るのです。これもひとつのチーム医療です。
ひまわり薬局のスタッフは、薬剤師も事務も、患者様への良くなって欲しいという想いは一つです。
薬局のチームワークで患者様を支えていきたいと思っています。